【 開催レポート & 受講者の声 】五感と心で伝わる!「昆虫・生きもの標本」作製講座(Ⅰ~Ⅲ)

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2016年4月29日、GW初日にあたるこの日、「 五感と心で伝わる!「昆虫・生きもの標本」作製講座(Ⅰ~Ⅲ)」が開講されました。講師は危険生物対策講座も担当されている、生き物への熱い思いを持ったインタープリター、セルズ環境教育デザイン研究所代表の西海太介さんです。今回も、西海 講師の講座ではお馴染みのこの言葉…「現象には必ず理由がある(※)」から始まりました!


(※)西海講師が提唱する、生きものをより深く知るための基本スタンス


 

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 標本の定義とは何か、標本に必要な要素とは何か、などのミニレクチャーの後、講座(Ⅰ)の、乾燥(昆虫)標本作製に取り組みました。先ずは西海 講師の手元をプロジェクターに拡大してのデモンストレーションから…


 

 台座の作り方ピンの刺し方などを教わり、いよいよ受講者の皆さんも標本作製スタートです!今回標本とする昆虫は、ゴミムシダマシ。形を整えるための細かい作業が案外難しい…!

 

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作製途中でお互いに見せ合いっこ。「おぉっ、触覚までピンと立っててスゴイ! カッコイイ!!」と、大いにもりあがりました。


 

 お昼をはさんで、午後からは液浸(えきしん)標本です。この方法に使える薬液は3種類ほどあるそうで、まずは目的・用途に応じた薬液の選び方を教わりました。

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 液浸標本作製に必要なものを並べてみます。薬液、標本用のビン、死んだ生き物(冷凍保存していたもの)、ピンセット、カッター、そしてゴム手袋…


 

 腐敗を防ぐ目的で、少しだけ生き物を加工してからビンに入れ、静かに薬液を注げば完成です。西海 講師が作った、口を開けた状態のヘビの液浸標本の作り方も教わりました。

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 最後に、3つの標本作製方法の中では最も難易度高い骨格標本づくりです。今回は、ニワトリの手羽先を標本にしてみました。


 

 4つほどの行程を経て、骨から肉をきれいに取り去ります。その過程で発生するガスを窓から外へ送り出すために、まずは簡易ドラフト装置を作るところから…

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 骨格標本づくりは根気のいる手作業。思わず「最初の昆虫標本が簡単に思えてきた…」という声も。しかし作業しながらの会話では、命の尊厳体験することの大切さにまで話が及び、充実したひとときでした。


 

 休憩中には、西海講師が作った様々な骨格標本を拝見させていただきました。「今ならこれらの標本の凄さが身にしみて分かる…!」という言葉に、一同が 激しくうなずく場面もありました。しかしそれは、新たな標本づくりへのチャレンジ精神が芽生えてきた瞬間でもありました。

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アオダイショウの骨格標本。「これはもう、ほとんど修行でした…(汗)」と西海講師…


 

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 言葉よりも、写真よりも、子どもたちや見る人の気持ちをグッと惹きつける”生き物標本”
 「窓ガラスへの衝突や交通事故などで死んだ生き物たち、そして人間の都合で駆除された生き物たちの亡骸(なきがら)を、これからは標本として活かしてあげることもできそう…」(受講者の感想)
 この講座での学びや気づきが、そんな風に、人と自然が少しでも近づけるきっかけになれば…と願っています。

受講者の皆様、1日お疲れさまでした!

 

 受講者の声



 公園でみつけたものをドンドン標本にして、来園者に親しんでもらいたい。一つ一つが楽しいので、もっとじっくり、ゆっくりできたら…(自然公園のNPO事務局)

 初心者の自分でも、身近に手に入れられる材料で作成できるところが良かった。また標本の見方や作り方などを尋ねられた時に、今日学んだことを基に答えていきたい。(自然系ミュージアムサポーター)

 3種類の標本を分かりやすく解説していただき、質問にも丁寧に答えていただいた。また終始良い雰囲気の講座だった。(自然公園のNPOスタッフ)

 魚の骨格標本を作り、海の体験指導の際に見せてあげたい。この講座は教材も充実していた。(海洋自然体験スタッフ)

 作業をしながらのおしゃべりも色々な話が出て、ジーンとしたり、大笑いしたり、仲間ができたのもGoodでした。生きることや死ぬことについて考えたことを子どもたちにも話していきたい。(保育士)

 聞きたいことがすぐに聞ける雰囲気が好き。西海先生の人柄が魅力的で、ぜひまた来たい。骨格標本づくり、生徒と一緒にやりたいと思います!(生物教員)

 


 

 受講者の皆さま、貴重なご意見、ご感想をありがとうございました!より良い講座の開催に向けて、これからも精進してまいります。引き続き、どうぞ宜しくお願いいたします!

 

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この講座は、日本最大の教員向けイベントまとめサイトSENSEI PORTAL でも告知いただきました。
https://senseiportal.com/events/36477